妊娠中・授乳中の乳癌について(一般質問より)

昨年12月議会で行った一般質問の内容です。
授乳中に末期の乳がんが発覚した実例を元に、
啓発と、市の認識・対応等の変更を求め、平成26年度から反映されることになりました。
妊娠・授乳中の乳がんについて、広く知っていただきたい事実です。
稀な例ではありますが、心のどこかに留めておくことで
自分自身や周囲に何かあった時に気付くきっかけになるかもしれません。
本人の了承を得て、改めてこの場に記載します。

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私の同級生が、ステージⅣの乳がんになりました。
リンパ節と骨への転移があり治癒は困難で、現在は延命治療をしています。
彼女は34歳、3歳の子どもがいます。
乳がんが発覚した時はまだ授乳中でした。
友達として一言添えておきますが、彼女が特に不摂生だったわけではありません。
ごく普通の生活をしている、普通のママです。
一般に、妊娠・授乳中には発達した乳腺が邪魔をするので、乳がんの発見率は低いと言われています。
さらに妊娠中の乳房への刺激による子宮収縮の危険性やマンモグラフィ(X線)による胎児への被爆の危険性があり、
妊娠・授乳中の乳がん検診は、しないのが通常です。
妊娠期間が10ヵ月、子どもが1歳を過ぎても授乳している方は少なくないので
妊娠・授乳中を含めて2,3年乳がん検診をしない方が大部分でしょう。
私自身、現在産後7カ月の授乳中で、最後に乳がん検診をしてから約2年経過しています。
しかし、妊娠・授乳中だからと言って乳がんにならないわけではありません。
ただ見つけにくいだけなのです。
実際、幾つかの医療機関や医療従事者等にお話をお聞きしたところ
最初は「妊娠・授乳中の乳がん検診はできない、難しい」と言われましたが、
事情を説明すると「痛みやしこりなどがあって心配なら相談してほしい」という回答になりました。
痛みやしこりがあったり、何かおかしいと思った場合には、医師に相談することをお勧めします。
友人に乳房の異変があったのは、
・子どもが片方の乳房からの授乳を嫌がるようになった
・その乳房が乳腺炎になり、治療をしても良くならなかった
という、授乳中の人にはさほど珍しくない症状でした。
私はここで、乳腺炎になった方の不安を煽ろうとしているわけではありません。
きっと殆どの方の乳腺炎は、ごく一般的な乳腺炎だと思います。
ただ、こういった実例がある事を知っているだけで
なにかの時に役立つかもしれません。
おかしいから相談しよう、調べてみようと思うかもしれません。
それだけでもだいぶ変わると思うのです。
乳がんは、女性が一番発症しやすいがんです。女性の部位別がん罹患数

そして乳がんの発症率は20代後半から徐々に高くなり、30代後半にぐんとあがり、
40代後半にピークを迎えます。年々発症率は高くなっています。

若いうちのがんは進行が速いと言います。
検診をしない数年の間に、末期まで進行し得るのです。
足利市では、妊娠・授乳中の乳がん検診は
「市の集団検診では行っていないが、しこりや痛みなどの症状から相談があった場合には、速やかに医療機関へ受診することを勧めています」としていますが
市から送られてくるがん検診のクーポンの注意事項には
「妊娠中または妊娠の可能性のある方、授乳中の方は受診できません」
と記載されていました。

これでは、相談もできない、相談しても意味がないと受け取られてしまいます。
そこで、来年度のクーポンから注意事項を
「妊娠中・授乳中にしこりや痛みなど心配な症状が現れた場合には、早急に医療機関で受診してください」
という旨の内容へと変更して頂ける事になりました。
そして啓発を重ねて行うことで、妊娠・授乳中だから発見できなかった・・と言ったことが無くなることを願っています。
足利市では、年齢により様々な検診がありクーポンが送られてきますが
3年間同一クーポンの利用がないと送付されなくなります。
(職場で受診している場合が多いからです。それとは別に年齢により一斉に送られるクーポンもあります)
送付の再開の連絡や、クーポン対象年齢については
足利市 健康増進課
〒326-0807 足利市大正町863番地7  保健検診担当2
Tel:0284-40-3113
【 健康診査・各種がん検診などのご案内ホームページ】
まで。
(2014.3.28追記)
国の方針が変わり、これまで20歳から5歳刻みの年齢に発行されていた無料クーポンが、平成26年度より子宮頸がんは20歳、乳がんは40歳のみの発行になります。
平成21〜25年までの間に上記無料クーポンの利用がなかった方へは、再送付されるそうです。
それ以外に、自己負担1000円で検診を受けられるクーポンがあり、こちらは今後も毎年送付されますが、既出の通り3年間受診がないと送付されなくなるので、市役所への連絡が必要です。

続きがあります
⇒家族のために本当に大切なこと