視察報告 広島県尾道市 空き家再生プロジェクト

(2018年5月に視察に行った尾道市の報告です。)

尾道は瀬戸内エリアに位置し、目の前には瀬戸内海が広がり背面には山があるという街並みである。昭和に入り斜面に多くの家が建つこととなったた、斜面には細い小道が張り巡らされ徒歩や自転車での移動となっており、その交通の便の悪さから坂道エリアには空き家が目立つようになった。

『NPO法人尾道空き家再生プロジェクト』は、坂道エリアを中心に、古民家の空き家をおしゃれにリフォームして活用したり、市の委託により空き家バンクの開設をしている。会員は100人ほど。


(チラシもお洒落なのです)

リフォームの際にはボランティアを募ると同時に、市民参加のワークショップとして開催することもあり、古民家を楽しみながら活動に参加できる。また、移住者にリフォームや住み方のサポートを行うなど、実際に地元に根を張る事を前提にしたサポートがされている。

坂の上の古民家ゲストハウス「みはらし亭」は、大正時代に作られたもの。所有者と破格の賃貸契約を結び、3000万円ほどの改装費を自費で出している。ドミトリーに2800円で宿泊できる。部屋からは海と島々と坂道に建つ家々が眺められ、尾道に来たからには楽しみたい見晴らしである。


(みはらし亭のお部屋から見える絶景。写真では伝えきれないのが残念!)


(みはらし亭1階のカフェ。これがまたお洒落)

その他、商店街の長屋の空き家をリフォームして作られた「あなごのねどこ」は、2階がゲストハウス、1階がカフェや交流スペースとなっている。若い旅行者や外国の方には、こういう宿で手軽に古民家が楽しめ人気である。

(あなごのねどこ。見ているだけで楽しくなる外観)

これらの施設だけでなく、尾道には尾道の魅力を把握してそれを活かしたコンセプトのお洒落な店が多いと感じた。古いものを活かして利用するという姿勢は、市政120年の尾道と同様に歴史のある足利でも大切な視点だと感じている。


(銭湯もリフォームされて商店に。)