10月中旬に帝王切開にて出産予定です。
10月1日から今年の12月議会最終日の12月22日までを欠席期間とした欠席届を提出しました。
昨年、全国市議会議長会の標準規則で、議会欠席理由に『出産』が規定され、それを受けて各自治体の規則に『出産』を盛り込むよう条例を改正する流れとなり、足利市も同様の対応をしました。
この規定がされてから、初めての制度利用となりました。
(詳しくはこちらをご参照ください⇒議会会議規則に『出産』理由での欠席が規定されました)
以前は、『事故』による欠席しか規定されておらず、足利市や栃木県で現職議員が出産する事が初めてだったため、平成25年に1人目を出産した時は前例を調べながら議会事務局と対応しました。
規定のできた今回は、円滑に手続きを進めることができました。
以下、前回の出産を踏まえた今回の産休について、今後出産される議員の方、議員になろうとしている方、その周囲の方々の参考になればと思い記載します。
(前回の出産に関してはこちらをご参照ください⇒『議員の仕事と出産』)
●労働基準法と議会規則
・議員は特別職の公務員のため、労働基準法の適用外ですが、労働基準法を参考にしました。労働基準法には、産前6週間以内の妊婦が申請したら休ませなければいけないこと、産後8週間は就労させてはいけないこと が規定されています。近年では、産前1~2カ月と、産後2カ月の産休をとり、そのまま子どもが1歳になるまで育休が取得できる制度が一般的です。
・足利市の議会規則には『出産のため出席できない時は、日数を定めて、あらかじめ議長に欠席届を・・・』とあり、最初の時点で復帰の日を決めておかなければなりません。産休だけで、育児休暇の規定はありません。日数が自由に定められ、産後の体調次第で日数を延ばすことは可能です。
●1人目の出産を受けて考えた事
・1人目の時は予定日前に破水し、緊急帝王切開にて出産しました。その出産日まで仕事を入れていた事、破水が大量だったのでもし出先だったら大ごとだった事から、出産前はある程度の時期から休むべきだと思いました。
・労働基準法通りの8週間で復帰したため、決算審査特別委員会から出席となり、決算準備のため資料を産後6週間頃から見始めており、産後満足に休めたとは思えませんでした。
・産後8週間経過しても夜間の睡眠は確保できず、いきなりフルタイムでの復帰は辛かったです。産後3ヵ月頃から、少しずつ体が楽になってきたと感じました。
●今回の欠席日数を決定するにあたって
しかるべき方に相談し、
・産後8週間は安産の場合の最低限の目安であり、今回の私の出産は帝王切開の手術なので、回復には安産時より時間を要すること。
・8週間にとらわれないための「日数を自分で定められる」という規定だと解釈すること。
・出産後の体調を考慮して、十分常識の範囲内であること。
・せっかくの制度、しっかり利用してほしいこと。
などのご意見を頂き、参考にしました。
復帰時期と議会会期があまり関係のない時期なら、また別の判断をすることになると思います。
●今後考えていきたいこと
先進市では、出産だけでなく傷病や介護なども規定しています。実際、病気を理由に議会を欠席する方は少なくないため、そちらの規定も必要であると思います。
今回の出産・産休を経験し、制度を考えていきたいと思います。