最近メディアでもよく取り上げられていますが、風しんが大流行しています。
なぜ成人の風しんがこんなに騒がれているのかというと、
妊婦が妊娠早期に風しんに罹患すると
先天性風しん症候群(心臓病、白内障、聴覚障害など)の赤ちゃんが生まれてくる可能性が妊娠1カ月では50%、2か月で35%・・・というデータがあり、結構高い確率です。
しかも、妊婦は風しんの予防接種が受けられないため、妊婦自身の予防だけでなく周囲の協力が不可欠なのです。
風しんは一般に子どもの病気というイメージがあり、
予防接種の対象年齢も就学前だけだったのですが
最近は大人の間で大流行しています。
その罹患者の8割近くが、20代以上の男性なのです。
成人男性は、幼少の頃に風しんの予防接種が義務化されていなかったり、
現在は2回行われている接種が1回だったりした時代があったのですね。
1回の接種では抗体が十分に形成されない場合があるそうです。
年齢や接種回数は下記の図をご覧ください(NHK NewsのHPより)
風しんの大流行でワクチンの不足も懸念されています。
実際、知人が接種を問い合わせたところ、
麻しん風しんの混合ワクチンはあるが、風しん単独ワクチンは在庫がなく取り寄せに数カ月かかるとのことでした。(医療機関によります)
その知人は抗体検査をし、幸い抗体があったため接種の必要はありませんでした。
風しんの感染力はインフルエンザよりも強く、潜伏期間は2,3週間なので
知らないうちに感染してしまう&させてしまうこともあるでしょう。
身近に妊婦や妊娠希望者がいる方、そうでない方も、接種や抗体検査をご検討ください。
足利市の成人風しん予防接種・抗体検査への助成については⇒コチラ