読み書きが困難な『ディスレクシア』体験

学習障害の中でも、読み書きに困難を感じる『ディスレクシア』。
ディスレクシアは、聴力や視力に問題がなく、知的能力や理解力などに異常がないが、文字の読み書きに著しい困難があるものです。
支援のポイントを考えると同時に、実際読み書きが困難だというのはどのようなものなのか、体験をしました。
とても分かりやすく、そして衝撃的でした。皆さんも、お時間があったらやってみてください。

市民企画実践講座 『考えよう 始めよう 読み書きサポート』では、
4回に渡りディスレクシアを学び、サポートのポイントを知る講座を行っています。
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読みが困難って、こんな感じでした。
以下の文を速く、つかえずに、正確に読んでください。↓

無題

↑読めましたか?
見え方は人により様々なため、あくまでも「困難さ」の体験です。
書いてあることは、
『このように、平仮名がびっしり並んでいて、句読点がなく、単語の切れ目が分からない。行間も狭くて読みにくい。こんな文字の羅列を読み上げても意味が分からないでしょう』 です。

しかも、読んでる間、先生役の方が「簡単な文章ですよね、もっと速く読んでください」などと急かします。
途中でつかえてしまうし、文字を追うのが精いっぱいで、意味まで頭に入らないですよね。
他にも、「あ、い、う、え、お・・・」と言いながら文章を黙読するなどありました。全くできませんでした。

書く困難さの体験は、
なるべく新しい(長い)鉛筆を出して、削っていない側の端を持ちます。その状態で、手やひじを机に付けずに書きます。
鉛筆を持ってない方の手で紙を抑えるのはOK。マスからはみ出ないように、なるべく速く、正確に文章を写します。

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分かりにくい写真で申し訳ないですが、実際に私が書いた文章です。
文字はカクカクしてしまうし、特に漢字はマスの中に収めるのが大変です。しかも、黒板と手元の両方を見ながらですし、全く意味が頭に入ってきません。
2分の制限時間内に、表示された文章の半分くらいしか写せませんでした。

この他、難しい図形や漢字の書き写し、位が微妙にずれたマスの書いてあるひっ算などを体験。
これでは本当に読む・書くだけで疲れてしまい、内容が頭に入りませんし、時間内に終わりません。

簡単にできる対応としては、
行間・文字間を広げる、分かち書き・単語間にスラッシュを入れる、
背景の色を変える、罫線を書く、色分けする、
読む・写す対象を黒板でなく手元に置く・・などがあります。
読み書きと一言で言っても、人により困難を感じる部分が違うため、
その原因を知ることで対処が違ってきます。
読み書きが困難でも、自分は周囲と同じように見えていると思っているため、子ども本人の自覚がないそうです。
まず、読み書きが困難であることに、周囲が気付いてあげることが大切です。