最近冬ですが野良猫の不妊手術等のお問い合わせが多いので、改めて書いておこうと思います。

【野良猫を増やさないために】

野良猫は、野生動物と同じで、行政は捕獲駆除や引取り処分は行いません。
現在のまま、地域の中で生きていくしかないのです。

しかし、猫は繁殖能力が高く、1回に4~8匹の子猫を産み、年に2~3回の出産が可能です。また、子猫は半年ほどすると出産が可能になります。だから猫は、どんどん増えていくのです。
例えば、年に3回の出産で、1回に4匹ずつ産み、半数がメスだとすると(埼玉県のHPより)2匹だった猫が1年後には38匹に!!!

猫による糞尿やイタズラの被害にあい、猫を憎々しく思う方が増えますよね。
憎々しいと思っていても、残念ながら猫は減りません。
誰かが餌をあげるのを止めても、その猫はゴミをあさったり、近所の別のお宅へ行って餌をもらったりするだけで、野良猫の数は減りません。ですから、不妊手術をして増やさない取り組みをするしかないのです。

【足利市の扱う不妊手術が無料でできるチケットについて】

足利市では、野良猫に無料で不妊手術ができるチケットの扱いを始めました。
これは、「どうぶつ基金」が発行しているチケットを、行政枠で利用しているものです。
チケットが使えるのは指定されたどうぶつ病院ですが、ありがたいことに足利市にはその指定病院があります。

※手術までには指定のケージ利用など条件がありますので、指定病院や担当課とよく話してください。手術済みの印に、耳に小さなカットが入ります。

無料チケットは市役所環境政策課で申請できますが、捕獲・運搬はご本人でやっていただきます。皆さんのご理解により、5月より取り扱いを始めて、今年度は100匹以上の野良猫に不妊手術ができる見込みです。

 

【飼い猫の不妊手術助成と野良猫の不妊手術支援について】

北関東三県は飼い犬猫の避妊手術への助成をしている自治体が多いのですが、埼玉や東京になるとその逆で『飼い犬猫は自己責任で。野良猫の不妊手術を助成』という自治体がほとんどです。県(都)の考えがそもそも違うからです。

財政に余裕があるのなら、もちろん両方やった方が良いと思います。しかし、福祉・教育・公共施設・・・と様々な分野にお金が必要な中では、野良猫か飼い猫かどちらかに対象を絞るのは仕方ないことです。

殺処分を減らす目的なら、効果が高いのは野良猫への不妊手術です。
私は、野良猫の不妊手術を推奨している足利市は、県内でも先進的だと思っています。
県内他市の多くは飼い猫の不妊手術の際に数千円の助成を実施していますが、多頭飼育など私達が活動をしていて『本当に不妊手術をして欲しい』と感じる方は、数千円の助成では飼い猫の手術をしないと思います。実際、飼い猫への助成をしている自治体内で、実施してみたものの殺処分を減らすためという目的への効果を疑問視する声があるところも少なくありません。

野良猫対策とともに、多頭飼育崩壊の場合などは民間団体と協力して対応するなど、別の方法で対応していく必要があると思います。
栃木県は動物行政が遅れていますが、今年度足利で野良猫不妊手術が始められたことは動物に目を向ける第一歩になっていると思いますので、今後も活動を続けていきたいと思っています。